旧暦八月朔日、黄金の稲穂が頭垂れる頃、五穀豊穣の感謝と祈願をこめ、山頂奥宮に村落毎に団体で登拝する古くからの行事です。登拝に先立ち、各村々の産土神の社に一週間精進潔斎し、新しい白装束に身を固め、登拝回数に応じ色とりどりの御幣を持ち、別に大幟や大御幣を力自慢の若者が捧持して登山囃子も賑々しく唱和して街道を練歩き、総産土神の大社と称える岩木山神社に参拝します。神域の禊所で再び身を清め、神前で修祓を受けて、夜半に至り朔日山の朝日を拝すべく元気に奥宮に向い登山します。その道程約六キロ七曲坂の難所、女人禁制時代の名残り姥石、焼止りで中腹、浄水湧く錫丈清水、種蒔苗代の池で占いし、急な御坂を経て、四時間で奥宮に達します。
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